目次
はじめてのハワイ ハワイに夢中になったキッカケ!!
「ハワイに行こう!」
これは初めてハワイ旅行に行こうとする「S君」の体験談です。
今では完全にハワイの魅力にはまり、毎年ハワイを訪れるハワイ・リピーター。
しかしそんな彼も当然ながら、かつてはハワイ未経験のハワイ初心者。
ハワイについての知識も月並み程度、というかほとんどゼロ。
それが今では、毎年のハワイ旅行を生きがいにしているほど。
Sがハワイの魅力にはまったキッカケとはなんだっだのでしょう。
Sのはじめてのハワイ体験記を紹介していきます。

旅行前までのハワイのイメージ
今では恥ずかしいことですが、ハワイに行く前までSのハワイに関する知識はほとんどゼロ。
ハワイに興味が無い人にとっては当然かもしれません。
旅行に行くまでのSのハワイについての雑学はこんな感じでした。
『ハワイとホノルルって何のこと?ハワイはハワイでしょ!?』
『オアフって何?俺が行くのはハワイのはずなんだけど。』
『え?俺の知ってるハワイってオアフ島ってところなんだ。』
ざっとこんな感じ。
まあ、仕方ないことですが。。。。。

はじめてのハワイ旅行記
Sは、ごく普通の社会人。
大学を卒業して、今は証券会社に勤務しています。
会社に入って5年、業界の特性なのでしょうか、すでに一度転勤も経験済み。
現在は都内の某支店で法人営業を担当していて、日々金融機関や地元の信用金庫や信用組合、または事業会社の担当者への定期訪問を繰り返しています。
仕事も5年目となって、新入社員の頃から続いていた慌しさも少しづつ減ってきている様子。
仕事と職場の環境に慣れてきたのでしょう(適度に手を抜くことをおぼえたのかもしれません)。
今までは夏休みは1~2日取っていたのですが(み、短い)、今年は何とまるまる3日間休みを頂けるとのこと。
土日を加えたら、Sにとっては夢の5連休!
今までの夏休みというと、近場の実家に顔を出す程度。
今回は(Sにとっては)長期の休み。
今回は大学時代の友人Mと旅行にでも行こうかという話しになりました。

いつもの呑みの席での話し。
M「Sさあ、今年は休み取れるんだろ!? せっかくだから旅行でも行かない、思い切って海外とかさ。」
S「えっ!海外!?」
いきなりのMの海外旅行の提案に、ちょっとした期待と不安がよぎりました。
今までの休みの過ごし方というのは、せいぜいレンタカーを借りて日帰りで出かけるくらい。
もともとそんなにアクティブでは無い性格のS。
それがいきなり海外と聞いて、ちょっとうれしいのとちょっと面倒くさい気持ちが混ざります。
なんといっても、休みに旅行をするなんてそんな有意義な休みの過ごし方なんてしたこともありません。それがいきなりの海外旅行。
M「ハワイなんかどう!? ちょっとベタか!?」
S「ハ、ハワイ??」
M「そう、ハワイ。ハワイ、ワイハーだよ。ハワイには卒業旅行で行ったことあるし、最高だったぜ。また行ってみたいし。海も最高だったぜ。」

Sの卒業旅行は国内旅行でした。
まわりが海外旅行や国内旅行をしたり、ゼミやサークルの仲間と何回かに分けて卒業旅行を楽しんでいたのだが、Sはなんとサークルの仲間とディズニーランドに行っただけ(さ、さみしいですね)。
海外旅行の経験は大学2年生のときに行ったグアムの一回のみ。
Sの頭にこんな言葉が浮かびます。
『ハワイ!? 有名なのは分かるけど、南国のイメージって事しか分かんないな。』
『でもいいかも、なんかまわりに自慢出来そうだし。』
そして心躍るのと同時に、面倒くささも頭をよぎります。
『パスポートとか取らなきゃならないよな。マジか。』
『いったいぜんたい、金いくらかかるんだ!?』

M「行こうぜ、せっかくの休みだし。ハワイなら俺に任せてよ。いろいろ案内も出来るからさ。」
S「いきなりハワイかよ。」
‘いきなり’の意味が分からないが、とりあえずまだビビッてる様子です。
M「お前も一度はハワイに行っておいたほうが、ぜったい良いって。」
S「そんな良いのか? たしかに人気あるけどさ。今さらな気もするんだよね。」
海外旅行経験は過去に1回のわりに、えらそうな態度のS。
M「わかってねーなー。」
一方のMも渡ハ経験はたった1回のみ。当然ながら、えらそうにハワイについて語る資格など無いのですが。。。。
M「ばか、ハワイが人気なのはそれだけ良いってことだろう。だからみんな行くんじゃないか。おれだって2回目だけど、思い出すだけでまたすぐ行きたくなるぜ。」
S「わかった、わかった。そうだな、悪くないかもな、ハワイも」

Sは気のない返事をしながらも、かつて一度だけ行ったことのある海外「グアム」のことを思い出していました。
『たしかにいいかも。グアムに行ったとき楽しかったもんな。』
『帰るとき、さみしくなったしな。』
グアムから帰国する当日、
『ぜったいまた来るぞ、グアム』
と強く思った記憶もある。
『あんな感じなのかな、ハワイも。だったら悪くないかも。』
S「OK、行こうぜ、ハワイ。」
お酒もすすみ、その場のノリでつい言ってしまったS。
と言ったものの、まだ正直完全に乗り気では無いのが本音。
『あいつの気も変わるかもしれないしな。』
そんな軽いノリでハワイ旅行(予定)が決定したのでした。
<ハワイ旅行前までのSのハワイに対する知識、パート2>
・ハワイは常夏
・ダイヤモンドヘッドという山が有名
・ワイキキビーチは世界一キレイなところ
・芸能人が正月に行くところ

アロハ!ハワイ旅行プチ情報
S「えすた!? エスタ!?」「何、それ!?」
ESTA(エスタ)という言葉を始めて聞いたS。
ESTA(エスタ)って何なのでしょう!?
観光などでアメリカへ行く人は、ESTA(エスタと読みます)を申請することになりました。
ESTAは「電子渡航認証システム」の略称で、アメリカで2001年9月11日に起きた同時多発テロがきっかけで飛行機に搭乗する乗客のチェックをするために2009年1月から義務化されたのです。

オアフ島に向けて出発!
新東京国際空港、通称成田空港(現在は改名されて成田国際空港が正しい)。
成田空港20時発のホノルル空港行きの便に搭乗予定のSと友人のM。
待ち合わせは17時に旅行代理店のカウンター周辺。
現時刻はまだ15時。
Sはすでに成田空港に到着。Mとの待ち合わせにまだ2時間もあります。
Sはせっかくのハワイ旅行なので思い切りエンジョイするつもり。
成田空港でリラックスして過ごし、ハワイ旅行を出発前から楽しむ予定です。
<参照>成田空港の過ごし方

アロハ!ハワイ旅行プチ情報
せっかくのハワイ旅行。
ハワイに到着する前からハワイ旅行をエンジョイしてみましょう。
事前の準備ももちろん楽しみですし、そして何と言っても「成田空港(or出発空港)」から思いっきり楽しんでしまいましょう!
成田空港にあるマクドナルドでアイスコーヒーを注文。
『はあ~、なんかちょっとイケテルヨネ。』
自分に酔っている様子のS。
‘空港でコーヒー’と聞くとちょっとカッコよく聞こえますが、ここはマック。
そんな感じのSですが、ガイドブック「地球の歩き方」を読み始めます。
大学時代に行った唯一の海外旅行もガイドブックは「地球の歩き方」。なので今回も同じガイドブックを購入。
ちなみにこの「地球の歩き方」。写真の多いMOOK版ではなく、文字が多い昔からあるあの「地球の歩き方」。
コーヒーを飲みながらまわりを見渡すと、隣の席もハワイに行く人らしい。
ハワイのガイドブックを片手におしゃべりに夢中の様子です。
<参照>ハワイのガイドブックについて

しかしみんなが見ているガイドブックは「るるぶ」が多いよう。
『なんか、あっちの方が写真が多くて見やすそうだな』
そんなことも考えながら、「地球の歩き方」をパラパラめくってみた。
今回のハワイ旅行は友人のMにほとんどまかせっぱなし。
せっかくのハワイ旅行ということで、旅行プランも祝日をあわせて「4泊6日」のハワイ旅行になった。
これもMのアイデア。

ハワイ旅行出発3ヶ月前のカフェでの会話。
M「ハワイの魅力は3泊じゃ無理だって」
そんなことをMは力説してきたのです。
ハワイの魅力を俺に教えたいのか、ただ単にM本人が長く遊んでいたいのかは不明ですが。
どのツアーで出かけるかも、Mは物事を仕切りたい性格なのか、たくさんの旅行代理店のパンフレットを集めてきました。
S『けっこう、こまかい奴だな。』
テーブルには「JTB」「近畿日本ツーリスト」「HIS」「日本旅行」「阪急交通社」そのほか多数のパンフレットがズラリ。

『なんでそんなにパンフレットが必要なんだ!?』
『まあ、でもMが一生懸命だし、まあいいか』
そんな事を考えていると、Mがおすすめのツアーを紹介し始めます。
M「これなんかどうだ?」
S「どれ!?」
おすすめのツアーを覗き込むS。
S『えっ!?こんなに高いの!?』『まじか!?』
といのうが第一印象。
その後も色々なツアーを紹介されるS。次第にMの説明にも熱が入ってきます。
そんな感じで説明を受けていると、ある事に気付きます。
S『なんか、さっきも似たような名前のホテルがあったよな』

海外旅行ビギナーのSも、Mの説明でようやく分かりました。
ほぼ同内容のツアーでも旅行代理店によって結構値段が違うようなのだ。
『どうせなら安い方が良いし、やっぱり海外は不安だから「オプションツアー」が充実してた方が良いな。』
とS。
M「ここの代理店のパンフレットが良いのは、宿泊先のホテルの部屋の広さが載ってるんだよ」
S「・・・・・・・・・」
M「あとこの朝食チケット。これはあると便利だぜ」
S「たしかに朝から楽で良いよな。」
M「じゃあ、ABCツアーで決定な。申し込むぜ。」
S『えっ!?まじ。ちょっと待ってよ!結構高いじゃん。』
『おいおいグアムはたしか全然安かったぞ。これならグアムの方が良いじゃん』
往生際の悪いSなのである。

いざツアーが決定したのに、またここでSが最後の最後まで煮え切らない。
いつもSはこんな感じなのです。
後日ツアーへの申し込みを完了しました。
しかしそれでもまだSは、正直まだ気持ちが乗って来ない様子なのでした。
しかし会社の同僚との話しで、
会社同僚A「え~っ、ハワイ~。超うらやましい」
会社同僚B「ハワイ!?まじか!?おれも連れてけよ」
とSの想定外の好評ぶり。
その後も社内でうわさは広がり、いろんな人から「ハワイ、良いね~」と言われる始末。
Sもまんざらでもない気分になってきて、ようやく「高いお金を払って行く」ハワイ旅行に納得が行った様子。
結局Sがあまり気分が乗らなかったのは「お金」が原因だったのでしょうか!?
途中パスポートの準備やドルへの両替など、本来心配性で面倒くさがりやのSにとっては苦痛なこと。
こんな事も気分が盛り上がらない理由だったようなのです。
ハワイ旅行が近づき、みんなからも声をかけてもらったおかげで、旅行前日には完全に気分が舞い上がっていました。

そして出発当日。
成田空港に早々に到着。マクドナルドでアイスコーヒーを飲みながら、今は完全にエンジョイモードに。
調子のイイ性格である。
『ハワイで、でっかいステーキ食いたいな。』
『海きれいかな?スノーケリングしたいし。』
『はやく出発しないかな?おせーよな』
搭乗時刻はまだまだ先なのに、勝手な話しである。
ちなみにSのスーツケース。
中には複数の「薬」や英語の辞書まで入っているます。
心配性なSなのです。
そんな感じで、Sの初めてのハワイ旅行がスタートします。
これから、Sがハワイのどんなところに魅了されたのかを紹介していきます。
それでは。ようやくハワイ旅行へ出発です。


ハワイは良いかも。匂いが良い!
「当機はホノルル空港に向けて着陸の態勢に入っています」
機内にアナウンスが流れます。
窓からオアフ島が見え始めて、もう少しでホノルル空港に到着するところ。
Sのテンションは高まるものの、機内では一睡も出来ずに頭が少しもうろうとしています。
S『これが時差ボケってやつか!?』
そんな事を考えているとMの声が。
M「おお、着くぞ。ハワイだ、ハワイ。到着するぞ!」
Mは睡眠がばっちりのせいか、Sよりもテンションが高い。
S『くそ、おれも寝たかった!』
S「本当だ。山が見えるぞ!」
M「すげー。車が走ってるのが見えるぞ。あれゴルフ場かな」
Mは窓側の席だったので、窓の下の方を覗き込むようにしていました。
S『くそ、Mの背中しか見えねーよ。』
轟音とともに飛行機が着陸。
バックファイヤーで体がシートにのめりこみます。
M「おお、すげー。たのむ、ひっくり返らないでくれよ!」

微妙に機体が左右に振れながら、滑走路を走る飛行機。
S『たのむぞ。ひっくり返るなよ』
心の中で願うS。これ、マジです。
体全体に力が入っていて、まったく余裕ナシ。
だんだん飛行機は速度を落とし始め、ようやく安心するS。
「カチャ、カチャ」
飛行機がまだ動いているにも関わらず、ほとんどの搭乗客がシートベルトを外し始めます。
シートベルト着用のサインが消える前から、荷物を降ろし始める人も。
みんなテンションが上がっているのでしょう。
いつの間にか、まだ外に出られないにも関わらず機内の廊下には長蛇の列が出来る始末です。

M「さあ、ハワイだぞ。気合い入れて行こうぜ」
Sたちは空港内をバスで移動し(ウィキウィキバス)、入国審査にやってきました。
その時Sがあることに気づきます。
『うん!?この匂い・・・・、』
Sがまず気になったのは、入国審査の長い列ではなく、強めに効いたクーラーとその場の空気の香りでした。
となりではMが長蛇の列にイライラしているものの、Sはこんなことを感じていたのです。
『この匂い、良い!おれ好きなやつ。』
Sはホノルル空港内のひんやりした空気と、そのひんやりとした空気に混ざった「木の香り」を気に入ったようなのです。
ホノルル空港では、ふんだんに木を使い建物が作られています。
Sはその香りを気に入ったのです。
『この感じ。良いな。』
*ホノルル空港は現在ダニエルKイノウエ空港に名称変更されています。


ハワイは良いかも、なんか気持ちが良い!
入国審査を無事に終えて、いざ空港から外にでます。
団体客は向かって左方向に進むよう係りの案内があります。
M「ここを出ると代理店の人が待ってるんだよ」
S「おお、ホテル着いたら海行こうぜ」
まだハワイといえば「海」といったことしかイメージが湧かないSはワイキキ・ビーチで泳ぐことを楽しみにしています。

M「そうだな、ハワイといったら海だからな。さっそく泳ごうぜ。」
少し小腹が空いているものの、そこは遊びが優先。
2人ともまずは海に行くことで頭がいっぱいの様子。
空港を出ると、たくさんの旅行代理店のプラカードを持った人がお出迎え。
『やった!日本語が通じる!おっ、日本人だらけじゃん!』
たくさんの日本語で出迎えらたのでほっとひと安心。
自分たちの旅行代理店の人に名前を告げて、旅行代理店のデスク(質素ですが)に向かいます。
そこでまたSがあることに気づきます。

『今度は甘い香りだ』
それは空港内に咲く花の香りか、旅行者を出迎えるためのレイの香りか分かりませんが、Sは空港内の「木の香り」に続いてこの「花の香り」にやられてしまったようなのです。
『この匂いも、良い!』
『ハワイ、なんか気持ちが良い。』


ハワイは良いかも、パンケーキ!
ハワイ滞在3日目。
ハワイステイを満喫する二人。
海に行ったり、アラモアナ・センターに出かけたりとハワイをエンジョイしています。
二人ともハワイを気に入った様子。海もあるし、買い物も出来るし、これだけで大満足みたいです。
とくにはじめてのハワイ旅行のS。グアムよりもお店が多いのと、遊ぶ場所が多いことに感動しています。
食事の方は、朝は朝食ビュッフェでおなかを膨らませて、昼食は食べないときも。
そして夜はABCストアで買い出しをして食事は済ませます。
男2人でビーチ沿いのレストランに行くのもイマイチだし、食事には無頓着なせいかいつも軽く済ませていたのです。
しかしとうとう滞在3日目にして、せっかくハワイに来たのだからと言う事で、地元のレストランに行ってみることになったのです。

M「せっかくだから今日の昼飯、地元に人気のレストランとかどうだ?」
ハワイに到着まもなくは、二人とも慎重に行動していたのですが、Mはハワイをよほど満喫しているせいか、少しづつその行動も大胆になってきています。
到着直後には
M「知らない店はやめておこうぜ。いくらかかるか分からないし。」
とてもハワイ通(本人談)とは思えない、そんなことを言っていたのですが。
Mはハワイ2回目。当然ほとんど知らない店ばかり。
それでもSと違ってMは2回目ということで、少しづつハワイ旅行に自信が出てきたようなのです。
2人で持ってきたガイドブック、ひとつはSの「地球の歩き方」、そしてMの「るるぶ」(やっぱり”るるぶ“は見やすい)。
ガイドブックを眺めながら、ワイキキから歩いていける場所を探します。
実は二人ともガイドブックは持ってきたものの、レストランガイドはほとんどノーチェック。
グルメとは言いがたい二人なのです。
結局ガイドブックに載っていた地元に人気のレストラン、「Wailana Coffee House(ワイラナ・コーヒー・ハウス)」に行ってみることになりました。

二人とも口には出しませんが、やはりローカルに人気のお店ということで少し緊張気味。
英語もまったくダメな二人なので不安なのでしょう。
しかしそんな二人がローカルレストランに行ってみようと思うところが、ハワイの魅力なのかもしれません。
いつもと違う自分を、そんな気持ちにさせる魅力があるのかもしれませんね。
そしていざ「Wailana Coffee House(ワイラナ・コーヒー・ハウス)」に到着。
二人の泊まるホテルはワイキキビーチの方なので、たっぷりと時間をかけて歩いて着ました。
M「ラッキー、行列できてるかもってガイドブックにはあったけど、入れそうだぜ。」
その時は行列も無く、すぐにテーブルに案内してもらいました。
そしてメニューをもらうが、これがなんと日本語。
ローカル気分を味わいたいなどと粋がってはいたものの、日本語メニューを見てほっと一安心の二人。
Sは朝食ビュッフェのせいで、まだお腹がそんなに空いていないので、『軽めにしよう』と思いながらも何をオーダーするか悩みながらメニューを眺めていました。
S「何にしようかな。Mどうする?」
M「おれはやっぱりハンバーガーにするよ。ハワイといったらハンバーガーだろ。」
S「そうだな、やっぱりハワイはアメリカだしな。一番はハンバーガーだよな。」
M「そうだよ、ハワイに来たんだぜ。しかも地元に人気のレストランなんだからさ。想い出のためにもハンバーガーだろ。お前もそうしろよ」

Mのおススメでハンバーガーを注文しようと考えていたところ、「ブレックファースト・スペシャル」というメニューを発見。
今はもうお昼だからダメだなと思いながら、何気なくメニューを見ているとそれは「24時間オーダーOK」らしい。
パンケーキに卵2個分のスクランブル・エッグか目玉焼きがついてくる。
『お腹もいっぱいだし、この程度で良いや』
Sはそう思い、「ブレックファースト・スペシャル」を注文。
Mには馬鹿にされたものの、どうしてもハンバーガーの気分には成れなかったのである。値段も手頃なのが魅力に思えた。
しばらく雑談をしていると食事が運ばれてきました。
さっそくいただきます。

まずはパンケーキにメイプルシロップをかけます。
実はSはパンケーキは初めての体験。
パンケーキと言うと、日本で食べるホットケーキのイメージしかありませんでした。
当時の日本のホットケーキはパンケーキに比べて分厚めの生地に「はちみつ」風味のシロップをかけて食べるイメージ。
一口食べると、口の中がパサパサになるイメージがあったので、パンケーキにはメイプルシロップを多めにかけました。
そしてさっそく一口。
『う、うまい。何これ。うますぎる』
『何なの?これ。生地も全然違うし、このシロップ何?』
どうやらSは「メイプルシロップ」にやられてしまったようなのです。
『これ最高。やばい、うますぎる。ハワイ最高』

ハワイは良いかも、ローカルが魅力的!
Mは、ノースショアの途中に広がる赤土の畑に感動しながらドライブを楽しみ、Sは「フォード・マスタング・コンバーチブル」の乗り心地に感動しながらようやくハレイワの町に到着しました。
ワイキキとまったく雰囲気の異なる、オアフ島ノースサイドにあるこのノスタルジックな雰囲気に少し拍子抜けの二人。
ワイキキと同じ街並みをイメージしていたようです。
それでもこの雰囲気が気に入った様子の二人。
M「なんか雰囲気あるよな」
S「そうだな、こんな感じも良いよな。」
と言いつつも、二人ともどこに行ってよいのか分からない状況。
二人の乗る車はあっという間にハレイワの町を通り過ぎてしまいました。
M「あれっ!?もう終わり!?」
S「今のところでノースショアは終わりなんじゃないか!?」
何度も言いますが「ノースショア=ハレイワ」ではありません。残念な二人なのでした。

M「ここせまいな。ぶつかんないかな」
小さな橋を通る時にも心配で仕方ありません。
しばらく行くと左手に「Surfer Xing」のロゴで有名なショップ「Surf N Sea(サーフ・アンド・シー)」が目に入りました。
Mはそれに気づくと斜め後ろを振り返るようにしながら叫びます。
M「おっ、あそこ寄ろう。超有名だよ。」
Mがそう言ったときには、すでに車はお店を通り過ぎてしまいました。
M「Uターン、Uターン」
S「ちょっと待って。ここじゃ無理だよ。」
S「あっ、あそこの広いところでUターンするよ。」
Sが言った広いところとは、前方左手に見えるハレイワ・ビーチ・パーク。
反対車線にも車が多かったのですが、左手にある公園に入ろうとします。
『車多いから、曲がれるかな!?』
不安になるS。
ウィンカーを出して車を左折させるために止まると、ローカルの人があっさりと道を譲ってくれました。
『あれっ!?』『あっさり譲ってくれる』

ゆっくりと左折をして公園内でUターン。
普段東京の交通事情に慣れ親しんでいるSにとっては意外な展開。
東京の場合は、こういうケースではなかなか相手が車を止めてくれない。
『良い人でラッキーだったな、これならスムーズ、スムーズ。』
そして今度は右折をして「Surf N Sea(サーフ・アンド・シー)」に向かい無事到着。
ゆっくりとショッピングを楽しみました。
Mはお目当てだったのか、ローカルのサーファーーガールがサーフボードを抱えている「Surfer Xing」のロゴ入りTシャツをゲットして満足な様子。
Sも同じデザインのキーホルダーとステッカーをゲット。二人とも「ハワイらしい」お土産を手に入れられたので大満足。
M「これ、日本で自慢できるぜ!」
Mは早くも得意げな様子です。
M「よし、もっとハワイらしいお土産買っていこうぜ。もう一回ノースショアに行ってみよう。」
ここも十分ノースショアなのであるが、Mにとってはハレイワの中心街がノースショア。
S「OK、じゃあさっそく戻るか。」

再度エンジンを始動。
すでに「フォード・マスタング・コンバーチブル」の魅力に取りつかれたSはエンジンを始動させるだけで感動。
ハレイワの町に行くことよりも、「フォード・マスタング・コンバーチブル」に乗って移動できることに喜びを感じている様子です。
S「じゃ、行くよ」
ハレイワへの道は片側一車線。
相変わらずの渋滞です。
S「入れるかな。」
車線に合流出きるか心配したSは、独り言のようにつぶやきました。
ウィンカーを出して右折をしようとします。
するとまたまた、あっさりと道を譲ってくれます。
車は大型のSUV、ピックアップトラックです。
後ろの荷台にはロングボードが数枚乗っていて、地元のサーファーでしょうか。
雰囲気からするとハワイアンのよう。
『あんなにごっつい感じなのに、すげー優しい』
『地元の人って、さっきからすぐ道を譲ってくれる』
『なんかすげー、ローカル。ハワイのローカル最高にかっこえー。』
丸太のようなごつい腕のローカルのあまりの優しさ、そのギャップにやられてしまったようなのです(女子か!?)。

ハワイは良いかも、日本人に人気!
はじめてのハワイ旅行、最初は多くは期待していなかった分、予想に反してハワイ旅行をエンジョイし始めている二人。
日本にいる時以上にテンションが上がっています。
海外旅行ビギナーの二人にとって、ハワイは異国の地、遠い外国と考えていたので、最初は緊張の連続。
『スリにでもあったらやばいな』
『お店でボッタクリにあわないかな』
『夜中にいきなり刺されたりしないか』
最初のうちは、こんな感じで警戒心もマックスでした。
しかししばらくするとこの警戒心も薄れていきます(適度な緊張感は必要なんですけどね)。

リラックスしてハワイステイを過ごせた理由は、あくまで後日に気付いたことです。
帰国後、ハワイ旅行がすごく楽しめたことを話した後、なんとなくsが気付いたのです。
二人がリラックスして行動できるようになった理由。
それは
『ワイキキにはたくさんの日本人がいて、みんなが笑顔だったから。』
ことが理由だったと思われるのです。
「海外=外国人=どんな人か分からない=どうしたらいいか分からない」
と考えていたのですが、ハワイ(特にワイキキエリア)にはたくさんの日本人がいました。
それもみんなが最高に笑顔でカラカウア通りを歩いているのです。
日本の繁華街でもあんなにたくさんの笑顔を見る事は無いかもしれません。
日本人が多くて、それだけで二人は安心出来たようなのです。
そしてなんと日本人だけでなく、海外からのツーリストもみんな満面の笑顔。
「みんなが笑顔=なんかこちらもハッピー」
こんな気分になっていたのです。

ワイキキは観光地なので当然かもしれませんが、それでもこんなに多くの笑顔があるなんて。
これってスゴイことですよね。
ハワイがすばらしいのは、日本人がたくさんいる事。これって重要かもしれません。
よく「日本人が多くてイヤ」「せっかくの海外なのに、日本人ばかりでなんか海外にいる気になれない」といった声も聞きます。
しかしあらためて考えてみてみると、それだけ多くの日本人がいるということは、当然の事なのですがそれだけハワイが素晴らしいと言えるのではないでしょうか。
それなら、日本人の多いハワイ、そんなハワイをエンジョイしましょうよ!
良いじゃないですか、他の国でこんなに日本人が集まる場所ってありますか!?
日本人だらけのハワイ、そんなハワイが最高!!!!

ハワイは良いかも、まとめ!
こんな感じでSのハワイ好きが始まるのです。きっかけは本当にちょっとした出来事ばかりだったようです。
・空港でSが感じた、ハワイ独特の香り
・パンケーキにハマる
・アメ車の気持ちよさとハワイのドライブの気持ちよさ
・ローカルのちょっとした行動に感動
こんな感じでSのハワイへの興味が深まっていくのです。
しかし、Sが本当にハワイにハマッて行くのは2回目以降のハワイ旅行なのです。
実は帰国当日には「すぐにハワイに戻ってきたい」と思いながらも、その次のハワイ旅行も時間が経過してしまいます。
そして数年後、2回目のハワイ旅行は、ハワイ大好きなハワイリピーターとの旅行でした。
そこでSがハワイにハマッた理由は、1回目よりも2回目、そして2回目よりも3回目のハワイ旅行の方がエンジョイできたからなのです。

行く度に新たしい発見に出会う「ハワイ旅行」。
ハワイ旅行を重ねるたびに、新しい魅力に出会っていくのです。
・(英語はダメだが)ローカルとの交流
・ビーチサンダルで過ごせるハワイ
・ハワイでトレッキング、ハワイは山が良い
・ハワイの音楽、まったり感が最高
・ハワイでのサーフィン、パドルアウトしてワイキキを眺める
・ハワイのグルメ、ハワイはグルメの宝庫
・フラの魅力、優雅で力強いフラにハマる
・ハワイの歴史、ハワイ王国の歴史にリスペクト
・他島への旅行(ハワイ島・マウイ島・ラナイ島・カウアイ島までは制覇)
こんな感じでSのハワイに対する興味が広がっていきました。
そうするうちにSにとってのハワイ旅行は毎年の恒例行事になっていくのです。
これからも、まだまだSのハワイ研究は進みそうです。

ハワイは良いかも、番外編!
はじめてのハワイ旅行で完全にハワイにハマッた様子のS。
帰国のため、朝早くから準備をしている時感じた、ものすごい寂しさ。あと一泊で良いからハワイステイを延ばしたい。
そんな気持ちでいっぱいのSでした。
出発前には『「3泊」をわざわざ「4泊」に変更する必要なんてあるのかよ、まったくMのやつ。』と思っていたSがこの豹変振り。
そしてなぜか帰国が近づくにつれて、
『ハワイって、何か俺にピッタリ!』
と自分勝手な考えをし始めていたのです。

よほどハワイが気に入ったのでしょう。
『ハワイって俺のためにあるのかな。』
そんな勘違いさえ始まっていたのです。
S「よし、ハワイまた来ようぜ。すぐに来よう。」
M「おっ、良いね。おれもまたすぐに来たいよ。なんかハワイっておれの第2の故郷のようにも思えるんだよね。」
両者とんでもなく勘違い。

それでも、ハワイを訪れた多くの方がそう思っても不思議でない魅力がハワイにはあるのです。
勘違いOK。大いにOKじゃありませんか。
『ハワイは第2の故郷』
『ハワイに来ると本当の自分が出せる』
『前世はハワイに住んでいたかも』
これらすべてOKです。ハワイ旅行でハッピーになれるなら、こんな幸せなことはありません。
ハワイが大好き!
これからもハワイをエンジョイしていきましょう!
We Love Hawaii !!!!
