Zippy’s(ジッピーズ)とCafe100、オーナーの想いに魅せられます!

Zippy's(ジッピーズ)

Zippy’s(ジッピーズ)。

ハワイ・オアフ島に行かれたことがある方はご存知のお店でしょう。

オアフ島を中心に店舗を展開している、地元ハワイのファミリーレストランです。

ワイキキの観光エリアではあまり見かけないので、ひょっとしたらご存知無い方もいるかもしれませんが、地元ローカルにとっては、大人気のファミレスなのです。

さて今回は、このZippy’s(ジッピーズ)とCafe100の美しいオーナーの想いについて紹介します。

この話し、個人的には

ハワイの最も美しい話しのベスト10[/box]

にランクインする話しだと思います。

ハワイで大人気のレストラン、Zippy's(ジッピーズ)

地元に愛されるローカルレストラン

オアフ島内をドライブしていると、いろんな場所で見かける「Zippy's(ジッピーズ)」の看板。

ワイキキエリアのみで遊んでいると見かける機会が少ないかもしれません。

しかしレンタカーなどでほんの少し遠出をしてワイキキから離れると、いろんな場所でZippy's(ジッピーズ)を発見できます。

Zippy's(ジッピーズ)はオアフ島に20店舗以上ある、

ローカルに大人気のローカル・ファミリーレストラン

なのです。

ほとんどの店舗が年中無休の24時間営業で、レストランコーナーとテイクアウト・カウンターに分かれています。

Zippy's(ジッピーズ)人気メニュー第3位

ジッピーズで根強い人気なのが「チキン」料理。
そのなかでも特に人気なのが「コリアン・フライドチキン($12.25)」です。
とくにガーリック風味の中辛醤油ソースにディップした韓国風のフライドチキンが大人気のメニューです。

Zippy's(ジッピーズ)人気メニュー第2位

ジッピーズといえば「ジッピーズ・チリ($10.65)」と言われるほどの大人気メニュー。
とくにフランクフルトを乗せた「ジッピーズ・チリ & フランク」が大人気。
人気ナンバー1は、てっきり「チリ」だと思っていました。

Zippy's(ジッピーズ)人気メニュー第1位

ローカルに一番人気は「ジップ・パック($12.20)」。
フライドチキン、照り焼きビーフ、スパムに魚とボリューム満点。
ハワイのローカルたちが好きそうなおかずですね。

なんでオアフ島だけなの?

ところで、この地元で大人気レストランの「Zippy's(ジッピーズ)」ですが、実はオアフ島以外にはお店がないのです。

ハワイで45年以上の歴史があり、ローカルに絶大なる人気を得ているにも関わらず、なぜ他の島に出店していないのかが不思議ですよね。

オアフ島以外に出店しない、または出来ない理由があるのでしょうか。

そんな素朴な疑問が湧いてきます。

とくにオアフ島に次いで人口の多いハワイ島には、ぜひ出店するべきだと思われるのですが。

そこでいろいろと調べてみると、あるひとつの事実が分かったのです。

Zippy's(ジッピーズ)がハワイ島に出店しない理由、

それはハワイ島には「Cafe100」がある

からなのです。

Cafe100はロコモコ発祥として大変有名なお店で、近年では日本人観光客にも知名度が上がっていますよね。

チャールズ・ヒガとリチャード・ミヤシロ

オキナワンの二人

「Zippy's(ジッピーズ)」の創業者は、日系2世のCharles Higa(チャールズ・ヒガ)さん。

また「Cafe100」の創業者も同じく日系2世のRichard Miyashiro(リチャード・ミヤシロ)さん。

ともに沖縄出身のオキナワン(沖縄出身の日系人をオキナワンと呼んでいました)の日系二世です。

そしてこの二人、同郷の日系2世という関係だけではなく、第二次世界大戦中には二人とも、日系人部隊である第100歩兵大隊に配属されていました。

第2次世界大戦の際、日系人部隊の第100歩兵大隊は大変ツライ思いをします。

第100歩兵大隊は戦地では最前線で戦い、そのため死者もたくさん出るようなとても厳しい部隊でした。

それでも彼らは、日系二世として祖父母の生まれ育った国に対して戦わなければならなかったのです。

そこにさらに、アメリカ中の人からは、日系2世の人達は「所詮お前らは日本人だろう」と差別を受けていたのでした。

日系二世であるがアメリカ人として、祖父母の国と最前線で厳しい戦いをしているにも関わらず、それでもアメリカ人からは差別を受け続ける。

とてもやるせないですよね。

Zippy's(ジッピーズ)とCafe100の友情物語

無事ハワイへ帰国、ビジネスをスタート

終戦後、運良くハワイへ戻ることが出来た二人。

ハワイに戻った二人は、偶然にもレストランを開業することになります。

Charles Higa(チャールズ・ヒガ)はオアフ島で「Zippy's(ジッピーズ)」を創業しました。

一方のRichard Miyashiro(リチャード・ミヤシロ)はハワイ島で「Cafe100」を創業したのです。

すると、さっそく「Zippy's(ジッピーズ)」はオアフ島で大成功を収めて、そのイキオイに乗って店舗数を伸ばしていきます。

たくさんのローカルに愛されて、店舗もたくさん増やしていった結果、いつしかZippy's(ジッピーズ)は、オアフ島を代表する地元に愛されるレストランとなっていました。

いよいよハワイ島に出店か

そして、オアフ島にたくさんの店舗を出店しひと段落した時には、「いよいよ他島にも出店するのでは!」とウワサされることが多くなりました。

周囲の人達もチャールズ・ヒガに対して、「ハワイ島にも出店して、そこでももっともっと店舗数を増やそう!」とアドバイスをしてくるようになりました。

チャールズ・ヒガの周囲の人達は、「Zippy's(ジッピーズ)」の破竹の勢いに酔いしれているようでもありました。

お店を増やせば、それだけ儲かる!といった感じで、お金儲けの事ばかりに夢中になっていたようなのです。

しかしチャールズ・ヒガは周囲の喧騒を他所に、ひとり冷静でした。

いつまでたってもハワイ島に出店しようとしないチャールズ・ヒガ。

仲間の一人があまりにじれったく思い、「悩む必要は無い、ゼッタイ儲かるから!」と問い質すとCharles Higa(チャールズ・ヒガ)は、Cafe100のRichard Miyashiro(リチャード・ミヤシロ)のことを思い出し、こう言ったそうなのです。

「大事な戦友のいるハワイ島には店を出さない」

彼らの友情からくる、Charles Higa(チャールズ・ヒガ)の信念により結局ハワイ島には出店をしなかったのです。

彼らの私達には想像出来ないほどの熱い友情は、私達日本人にとっての誇りです。

<補足データ>
1)現在ジッピーズは、ハワイ島やマウイ島にも出店をしています。
2)Cafe100の店名の由来は、第100歩兵大隊から来ています。