ハワイ滞在中、旅行の満足度に大きく影響する「ホテル」。
どのホテルに宿泊するか、またはどのホテルの施設を利用するかで、大きく旅行の充実度が違ってくると思います。
ホテルのレストランや施設は色々な特徴があります。各ホテルのオーナーや経営者の考えによって、違いがあるのでしょうね。
ワイキキにあるたくさんのホテルはどれも魅力的ですが、じつはその中の有名ホテルが日本人と意外な関係があったのです。
あこがれのホテル

今回のコラムは、一度は泊まってみたい憧れのホテルとオドロキの日本との関係についてです。
ワイキキエリアだけでも魅力的なホテルがたくさんありますよね。
みなさんはどのホテルがお気に入りですか?
個人的に大ファンのワイキキ地区のホテルと言いますと
ロイヤルハワイアンホテル
ハレクラニ
といったところでしょうか。
この3つのホテルは、全世界に多くのリピーターがいるほどの人気ホテルです。
ワイキキの本格ホテル第1号、モアナ・サーフライダーホテル。

ハレクラニは1917年のオープンで100年以上の歴史。

1927年のオープン以来世界各国のVIPから愛されるロイヤルハワイアン。

意外!そこに日本人が!

3つのホテルに宿泊しているのを想像しただけでワクワクします。
ところで、上に書いた3つの有名ホテル。
実は、以前は
だったのです。
オドロキですよね。
これらの名門ホテルが日本企業の所有だったなんて。
しかも、モアナサーフライダー、ロイヤルハワイアンホテル、ハレクラニですよ!
田中角栄という人
突然話しが変わりますが、その昔、日本には闇将軍(影のドン)と言われた「田中角栄」という大物政治家がいました。
お名前は聞いた事はありますよね?昭和を代表する超大物政治家です。
最近またブーム再燃なのか、テレビや書籍などで良く紹介されている元自民党総裁(総理大臣)です。
田中角栄さんという方は、とにかく頭が良くて、気遣いが出来て、それでいて豪快な人でした。
いまだに田中角栄の大ファン!という方がたくさんいますよね。
田中角栄さんは政治家としても有能で、また経済についてもとても詳しい人でした。
経済界の方との付き合いも深く、田中さんの口利きで成長していった会社もたくさんあります。
小佐野賢治という人
そして田中角栄の友人に小佐野賢治という人物がいました。
この小佐野さんという方は、国際興業という会社を起業した社長だった方です(今もこの国際興業はあります)。
当時、田中角栄は政治家として、小佐野賢治は企業家としてお互いに協力をしながら成長をしていった時代があったのです。
田中さんも小佐野さんも
点も共通していたので、親近感があったのかもしれません。
小佐野さんはバス会社の運営を母体としていましたが、その後はホテルの買収・運営も始めます。
神奈川県の箱根にある名門ホテル、
になり、以前は箱根周辺のホテルは国際興業のものが多かったのです。
興味のある方は調べてみてくださいね。
とうとう海外にも進出

箱根の有名ホテルをほとんど手中にした後、ついには日本を代表する超一流ホテルの
にもなりました。
すごい豪快な人ですよね。
そしてこの精力的な小佐野さんは国内だけでなく海外のホテル、とくにハワイのホテルにも興味を示し始めたのです。
そしてまもなく、ハワイのホテルの買収を開始し、なんとあの憧れのホテル
してしまいました。
1970年前後の話しです。
ちなみに
していました。
じつは、当時のワイキキのホテルのほとんどが日本企業に買収されていたのです。
ちなみに今から50年前のお話しです。
たった50年前には、こんなパワフルな日本人がいたのですね。
ここまでしてはダメ!日本の恥です

1970年~1980年、これから少しづつ日本はバブル景気に向かおうとする時代に進みます。
1980年からの10年間、1989年までは日本の景気は「異常な盛り上がり」となって行きます。
当時の日本人はワイキキのホテルだけで無く、たくさんのゴルフ場の買収や開発を行いました。
そしてついには、ウエディング事業をするために
としました。
さすがにこの日本人の行動には、当然のことながらハワイの人たちが怒ってしまいました。
ハワイの一部の人からは
と騒がれたそうです。
当然ですよね。
しかしちよっと「教会」の買収はマズくないですかね、いくらなんでも。
これはダメですよね。
正直言って、「バブルの頃の日本、いい加減にしろ!」という気持ちです。
日本人として本当に恥ずかしい。
ちなみに日本のバブル経済が崩壊した後には、日本は未曾有の不景気に突入。
それから「失われた10年」と言われたほどの暗い時代に突入します。
その時には、ほとんどのホテルやゴルフ場はアメリカの会社に買われてしまいました。
かつて日本がオーナーだったホテル

暗い気持ちになりましたので、話しを変えます。
50年前の日本というのは、良い意味でいえば本当にパワフルでしたね。
かつては国際興業という会社が
を所有。
三井不動産が
を所有。
麻布建物が
を所有。
その他いろいろ、まだまだありましたがここでは省略します。
たしか当時、
だったはずです!
リスペクトの気持ちを大事にしましょう!

ちなみに、アメリカでは会社の買収という行為は、日本人には想像できないほどたくさん行われます。
買収自体は悪くないのです。ただ「モラル」と「良識」が必要なはずです。
買収という言葉には、少し否定的なニュアンスを感じるかもしれません。
しかし一方で、日本の企業の出資のもと「ハワイを盛り上げていこう!」という風にもとらえられます。
つまり、出資する企業の姿勢次第ですね。
しかしホテルの買収はありでも、さすがに教会となるといかがなものでしょう。
外国や外国人に恥ずかしいことをすると、それは永遠に「負の歴史」として残ってしまうものですよね。
せめて観光などでハワイ王朝ゆかりの場所や、神聖な場所、ハワイアンの人達が大切にしている場所、ビーチなどに足を踏み入れる時には、さわいだりせず敬虔な姿勢をわすれないようにしたいと思います。
モアナサーフライダーについて

ワイキキの本格ホテル第1号、それがモアナ・サーフライダーホテル。
白く塗られた外観の美しさから「ワイキキのファーストレディ」と呼ばれています。
ホテル内には1800年代後半からあるバニヤンツリーがシンボル的な存在になっており、その木陰にあるビーチバーでいただくトロピカルドリンクは絶品。
ホテルのエントランスを入ると、ワイキキビーチからの潮風を感じられるロビーが、ホテルの魅力をさらに倍増させています。
電話 808 922 3111
チェックイン15時 チェックアウト11時
ロイヤルハワイアンについて

ムーア様式の優雅な佇まい、こちらもワイキキの歴史を存分に味わえるワイキキを代表するホテルのロイヤルハワイアン。
ピンクの外観に青い海と青い空、これほどオシャレなホテルはあまり無いことでしょう。
まさしく「ピンクパレス」の呼び名にふさわしいホテル。
オープンは1927年、オープン以来世界各国のVIPから愛され続けています。
電話 808 923 7311
チェックイン15時 チェックアウト12時
ハレクラニについて

すべてがハイクラスの名門ホテル、それがここハレクラニ。
ハレクラニのオープンは1917年。実に100年の歴史あるホテルなのです。
「ハレクラニを訪れるお客さまは、すべての方が当ホテルにとってのVIP」というホスピタリティーで訪問客を迎え入れてくれます。
ハレクラニ、一度泊まってみたいホテル、そして一度泊まったら2度目もハレクラニで、そんな風に思える天国の館なのです。
電話 808 923 2311
チェックイン15時 チェックアウト12時