世の中にはたくさんのサーフィン映画があります。
その数たくさんあるサーフィン映画の中で、特におすすめの厳選BEST5を紹介させて頂きます。
ここで紹介する映画は、あくまで個人的なおすすめ映画となりますが、これらの映画を見れば今すぐにでも「海に行きたい!」となるかもしれません。
サーフィンを始めてみたい、サーフィンに興味がある、といった方にぜひ観てもらいたいおすすめのサーフィン映画です。
【おすすめ第1位】ブルークラッシュ

個人的におすすめナンバー1のサーフィン映画がこれ!
「ブルークラッシュ」です。
この映画、正直言ってストーリーはとても単純で奥深さはありません。
「なんかアメリカの映画っぽいな~」と思ってしまうストーリー展開で、エンディングが容易に想像出来てしまうのです。
それでもこの映画を第1位に選んだ理由は、サーフィンを通じて「大好きなハワイのフンイキ」「ハワイでのサーフィンのフンイキ」が十分に伝わってくるからなのです。
ノースショアで生活するローカル、その彼らがサーフィンを楽しんでいるシーン。
私もハレイワ在住の友人が何人かいるのですが、本当に彼らの生活をよく現わしているのです。
普段の生活を想像させられるシーン、彼らの悩みが伝わってくるシーン、といったように、ハワイでのリアルな生活がすごく伝わってきてきます。
またその彼らの生活の中にあるサーフィンという存在が、とても大切なものに思える事が映画を通して強く感じるのです。
これは、まさしくリアルな「ノースショア・ライフ」です。
私のような「ハワイ好き」「サーフィン好き」には最高の映画ではないでしょうか。
【あらすじ】
ハワイのオアフ島ノースショア。アン・マリー(ケイト・ボスワース)は、親友のエデン(ミシェル・ロドリゲス)とレナ(サノー・レイク)、妹のペニー(ミカ・ブーレム)の4人で、サーフィン漬けの毎日を送っている。
小さな頃から天才サーファーと呼ばれたアンは、世界一危険と言われるサーフィン大会、パイプ・ライン・マスターズで優勝するという夢があった。
しかしサーフィン中の事故がきっかけで、恐怖心から思い切りのいいライディングができなくなっている。
そんな自分に打ち勝つために大会出場を決意するアンだが、バイト先のホテルで出会ったプロ・フットボールのスター選手マット(マシュー・デイヴィス)と恋におちる。
サーフィンを忘れ、彼に夢中になっていくアン。そんな彼女に対し、親友二人はもう一度夢を思い出させようとする。
自分の本分に目覚めたアンは、大会に出場。
中々波に乗れなかったが、最後の大波を見事に乗りこなす。大会では敗退という結果になったものの、観客は彼女の虜となり、喝采を送るのだった。
【解説】
サーファー・ガールたちの日常を描いた青春映画。
監督・脚本は、「ロック・スター」の脚本などで知られる元俳優のジョン・ストックウェル。
製作は「ビューティフル・マインド」のブライアン・グレイザー。
撮影は「ベリー・バッド・ウェディング」のデイヴィッド・ヘニングス。
水中撮影は「007 ダイ・アナザー・デイ」のドン・キング。
出演は「タイタンズを忘れない」のケイト・ボスワース、「バイオハザード」のミシェル・ロドリゲス、「ビロウ」のマシュー・デイヴィス、これが映画デビューとなるサノー・レイク、「スパイダー」のミカ・ブーレムほか。
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【おすすめ第2位】エンドレスサマー2

おすすめの第2位は「エンドレスサマー2」!
1ではなく2なんですね。
もちろん「エンドレスサマー」も名作です。
たまたま私が「エンドレスサマー2」を最初に見て、その後に「エンドレスサマー」を見たものですから、おそらくその影響があるのかもしれません。
この映画もストーリーはとてもシンプル。
パーフェクトウェーブを求めるロングボーダーとショートボーダーのドキュメンタリー映画と言ったところ。
しかし、訪問した様々な国で、色々な人種の人たちがサーフィンを楽しむ姿がとても印象的で、決して飽きることがなく、むしろどんど映画にのめり込んで行ってしまうのです。
純粋にサーフィンを楽しむ、その姿が良いのです。
それに比べて日本で見かけるイキがっている「腐れサーファー」。
「止めよう、カッコ悪いよ。」、何度もそう感じてしまうことを思い出すと、あらためて映画を通して見られるサーファーの笑顔がたまりません。
【あらすじ】
64年に公開されたサーフィン映画のクラシック「エンドレス・サマー」(邦題「終りなき夏」)の続編。
前作同様、パーフェクト・ウェイヴを求めて世界中を海を渡り歩く二人のサーファーの姿を、2年間の撮影期間をかけてとらえている。
コスタリカ、フランス、南アフリカ、オーストラリア、フィージー、インドネシアと、生活様式と文化の異なるさまざまな国で出会う最高の友と波との出会いが、美しく雄大な自然の映像とともに綴られる。
ストーリーらしきものはほとんどなく、ただひたすら若者たちがサーフィンに興じる姿が描かれ、国や地域ごとに異なる、まるで生き物のような波の映像が観る者を飽きさせない。
また、少数の人々のスポーツだった頃から、流行やヘアスタイル、ファッションにまで影響を及ぼすサブ・カルチャーとなった現在まで、サーフィンの変遷を辿っている。
監督は前作に続き、ブルース・ブラウン。アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされた、スティーヴ・マックィーン主演のモーターサイクル映画『On Any Sunday 』以来、映画製作から遠ざかっていたが、今回、30年ぶりにカムバックした。
脚本・編集は彼と実子ダナ・ブラウンの共同。
製作は「殺したいほど アイ・ラヴ・ユー」のロン・モラーと、『On Any Sunday 』のロジャー・リデル。撮影はマイク・フーバー、音楽はゲイリー・ホーイとフィル・マーシャル。
主演は現在プロ・サーフィン・サーキットを転戦するパトリック・オコンネルと、プロ・ロングボード・サーファーのロバート“ウィングナット”ウィーヴァー。
加えてトム・カレン、ジェリー・ロペス、ケリー・スレイターといったトップ・サーファーたちが華麗な妙技を披露するほか、サーフィンの父として知られるデューク・カハナモク、前作に主演したロバート・オーガストも登場。
【おすすめ第3位】ビッグウェンズデー

1978年に制作された名作。
すごく小さい頃に見た映画なのですが、まず印象的だったのがサーフィン「カッコイイ!」と素直に思ったことです。
最近年齢を重ねて、「うわっ、カッコイイ」とか思うこともほとんど無くなりました。
だからこそ最近思うのです、幼少の頃に感じた素直な気持ちをもう一度思い出しながら「大切」にしたいという事を。
スクリーンを通じてみたマット役のジャン・マイケル・ヴィンセントのカッコ良さといったら、それも衝撃的でした。
この映画には当時流行り始めていたショートボード(なんとこれをジェリーロペスが熱演)も登場するのですが、私にとってはどこかノンビリとした雰囲気のロングボードに惹かれていました。
また当時は本当に不思議で理解出来なかったのですが、ベトナム戦争がどのように世間や若者に影響を与えたのかなどがリアルに描写されているのが印象的であり、サーフィン映画ではあるのですが、どこか社会派の映画にも思えてならないのです。
このようにアメリカにとって、とても複雑で混沌とした「暗」の時代背景に、サーフィンという「明」にスポットを当てているあたりが、製作者の絶妙な意図を感じることが出来ます。
ビッグウェンズデーの裏話
ビッグウェンズデーの主役を演じるジャン・マイケル・ヴィンセント。
この主役のマットが本当にカッコイイのですが、じつはこのマットのモデルとなった人物がいます。
カリフォルニアのサーフシーンに詳しい方ならご存知だと思いますが、その人物とは「ランス・カーソン」です。
映画のワンシーンにマットがロングボードにこだわる一方、ジェリーロペスのショートボードのライディングに拍手喝采をするサーファーたちの姿がありました。
その時のマットのやりきれないけど、俺はロングボードにこだわっているんだ!とも思える一瞬の表情。
じつはこのシーンは、本当にランス・カーソンが経験した実話なのだそうです。
映画を見る機会がありましたら、そのシーンが実話なんだと思い出してみてください。
すこし切ない想いになるはずです。
永遠のヒーロー、マットのハングテンこそが芸術だ!

上の写真の中央。
この映画の主役を演じたジャン・マイケル・ビンセント。
マッチョでおっちょこちょいで、それでいてサーフィンは抜群にうまい。
映画の中のマットに釘付けになったことを思い出します。
そんな無敵とも思えるスターだったジャン・マイケル・ビンセントがお亡くなりになりました。
多くのサーファーが、映画の中の彼に憧れたのではないでしょうか?
そしてその想いを胸に、サーフィンを始めて海に向かっていったものです。
晩年はあまり良い噂も聞きませんでしたし、ご本人にとっても苦難な生活だったと思います。
長年の覚せい剤とアルコール依存症、飲酒運転によるトラブルや保護観察。
2012年には感染症で右足の下半身一部を切断され、さらに一ヶ月後には感染症再発で膝下の切断。
晩年は苦難の人生でした。
しかし私の中では、いつまでも格好良いジャン・マイケル・ヴィンセント、マット・ジョンソンが今でもノーズライディングをしています。
マットはこれからもたくさんのサーファーの憧れであり続けるはずです。
【おすすめ第4位】エンドレスサマー

【解説】
1966年に公開された「エンドレス・サマー」は伝説のパーフェクトウェーブを求めて世界中を旅する2人のサーファーを追う、サーフィン映画の定番。
監督はブルース・ブラウン、撮影期間に3年半を要した名作はドキュメンタリータッチでいろいろな人たちとの出会い、スリリングな波乗り、そして最高の波と出会えた歓喜が描かれている。
残念すぎる、訃報ブルース・ブラウン!
1966年に全国公開された映画『The Endless Summer』(邦題:エンドレスサマー)は世界中の波を求めてサーフトリップする当時では画期的な作品。
世界中のサーファーに夢を与えた監督ブルース・ブラウン(80歳)がカリフォルニア・サンタバーバラの自宅で亡くなった。
『The Endless Summer』は1963年に撮影され、1964年にカリフォルニアで公開。
ロバート・オーガスト、マイク・ヒンソンの二人のサーファーが南アフリカ、タヒチ、オーストラリア、ハワイなどを巡り、パーフェクトな波を探索。
ロードムービーとサーフィンムービーが融合したドキュメンタリー映画だ。当時のアメリカはビーチボーイズのヒット曲が流れるハリウッド初のサーフムービーで盛り上がっており、カリフォルニアでの巡業は大成功。
35mmフィルムに変換、更に編集された後、1966年に全国公開された。
サーフィンのドキュメンタリー映画では大ヒットとなり、50年以上経った今でも愛され続けている。『The Endless Summer』から約30年後の1994年にはリバイバル作品とも言える『The Endless Summer 2』が公開。
パット・オコーネル、ウィングナットことロバート・ウィーヴァーの二人が主役を務め、トム・カレン、ケリー・スレーター、ジェリー・ロペスなども出演して再びヒット。
息子デイナ・ブラウンが監督した2003年公開の『Step into Liquid』では製作総指揮を務めた。
ブルース・ブラウンへのメッセージ
『Billabong Pipe Masters』開催中に突然の訃報にInstagramのフィードは有名サーファー達のポストで埋め尽くされた。
■ケリー・スレーター
ブルース・ブラウン、私達に世界を見せてくれてありがとう。
あなたはとても良い人で、父のことを沢山思い出させてくれた。
私達にはあなたのような人がもっと必要です。
向こうでも再び出会えることを願ってます。
あなたに送る’サヨナラ’に適切な言葉が見つからない。■パット・オコーネル
ブルース、あなたの映画製作への情熱、サーフィンとユーモア、それらを分かち合えて本当に感謝している。
あなたのおかげで私達はサーフボードを持って世界を楽しむというインスピレーションを受けました。■テイラー・スティール
エンドレスサマーは、50年以上経った今でも最高のサーフムービーとして賞賛されている。
サーフィンの魅力、楽しさ、冒険を世界に紹介したブルース・ブラウンに感謝したい。
友人達と気楽な時間を過ごしてください。
Rest In Peace.ブルース・ブラウン(Bruce Brown)
1937年にサンフランシスコで生まれ、南カリフォルニアで育った。彼の父は、映画監督のダナ・ブラウン。11歳でサーフィンをはじめ、高校時代にスチールカメラでの撮影を始めた。高校卒業後、海軍に入隊し、潜水艦学校をクラストップの成績で卒業。ハワイ行きの切符を手に入れ、Jose Angelらとサーフィンをしながら、8ミリ映画の撮影を始めた。退役後、カリフォルニアとハワイを行き来しながら、『Slippery When Wet(邦題:濡れたとき滑りやすい)』など5本のフィルムを手がけたのち、1963年にかの有名な『The Endless Summer(邦題:エンドレスサマー)』を制作。サーフムービー史上最大の成功を収めた。彼がこの世に送り出した数々のサーフムービーは、今もなお多くのサーファーに影響を与えている。
【おすすめ第5位】ハートブルー

【あらすじ】
ハーヴァード大学出のエリートFBI捜査官のジョニー・ユタ(キアヌ・リーブス)は、ロサンゼルスのベニス・ビーチで続発する銀行強盗の調査をベテラン刑事のパパス(ゲイリー・ビジー)とともに任される。
犯行は歴代大統領の覆面を被り、わずか一分半で盗みを終えるプロフェッショナルによるものだった。
二人は事件の場所から犯人をサーファーであると推測し、捜査を開始する。
彼は早速、潜入捜査のためサーファーに成りすまし、強盗団のリーダーであるボディ(パトリック・スウェイジ)と女性サーファーのタイラー(ロリ・ペティ)と出会う。
ボディは、ジョニーが大学生時代にフットボールのクォーターバックとして活躍していたのを知っており、そのこともあってジョニーはすんなりとサーファーグループと浜辺でのフットボールやサーフィンで絆を深め合っていくことができた。
そしてタイラーとも恋人同士の関係になっていくのだった。
ある日パパスとジョニーは同じ車に乗っていた。パパスが「何か食い物を買ってこよう」とファーストフード店へと向かう。
そしてその瞬間にジョニーは覆面の強盗集団の犯行を目撃する。
すぐさま車で後を追うジョニーだったが、間一髪のところで逃げられてしまう。
追ってきた捜査官がジョニーであることを確認したボディはタイラーを拉致。
ジョニーをスカイダイビングに誘いスカイダイビング後に、タイラーの命と引き換えにジョニーに銀行強盗に協力するよう脅迫する。
【次点】ステップ・イントゥ・リキッド

【あらすじ】
サーファーの数だけストーリーがある。「ステップ・イントゥ・リキッド」では、各地を巡りながらあらゆるサーファーの思い出話が、いきいきと語られる。
感傷的なものから神秘的なもの、真剣なものから面白いもの、日常的なことから生涯一度の経験まで、さまざまな話が飛び交う。
しかし、全ての話は“あるもの”でつながっている。
その何かを求めてデイナ・ブラウンの「ステップ・イントゥ・リキッド」という旅が始まる…。
28年間、海に入らない日は1日もないという男。
大怪我を負ったにもかかわらず、サーフィンに戻ってきた男。
また、ある時は、世界最高のトウ・イン・サーファーの二人が出会う。
彼らはお互いの技術を出し合い、世界一巨大な波へ挑戦するため旅に出る。目的地は、悪名高いコルテス・バンク。
彼らは、陸から160km離れた沖合で、高さ18m以上の波とどう渡り合うのか…。
そして…ついに究極の経験を分かち合うことになる。テキサスでは、巨大なタンカーの航跡をサーフする風変わりな輩が登場する。
彼らは若者とは言いがたい年齢だが、心は昔のままだ。
なんと、タンカーが起こす約5kmの波を楽しんでいるのだ。
どんな不思議な波が立つのかは、映画を見てのお楽しみだ。
アイルランドでのエピソードは感動的だ。
プロテスタントとカソリックによる宗教紛争で切り裂かれているアイルランドの子供達。
しかし、マロイ兄弟は子供達の間にサーフィンという掛け橋を架け、サーフィンを通して彼らの心を解きほぐしていく。
あるベトナム戦争帰還兵は、30年の時を経て、息子と再びその地へ向かう。
サーフィンによって、彼らは、それまでには無かった親子の絆を見つけることになる。
もちろん過激なサーフ・シーンも満載だ。
ハワイ、オアフ島のノース・ショアのパイプラインでワイプアウトするのは、ボクサーのパンチを受けるのと同じようなもの。
しかし、この波に挑戦する命知らずの男達がいる。
世界一有名な殺人ウェーブを倒すため、彼らはリングに上がる。そして、忘れてはならないのが女性達。
レイン・ビーチリー、ロシェル・バラード、そしてケアラ・ケネリー! 彼女達が立ち向かうのは、伝説の波が立つタヒチのレフト・ハンダー、チョープー。
男性顔負けのサーフィンを見せてくれる。
このように中年の仲間達、若者たち、ソウル・サーファー、幼い子供、そして若手の新人など、パドルアウトしたくてうずうずしているサーファーが続々と紹介される。
【解説】
1964年に公開されたサーフィン映画の金字塔「エンドレス・サマー」。
その監督ブルース・ブラウンを父に持つデイナ・ブラウンが、サーフィンの奥深さと魅力を余すところなくカメラに収めたドキュメンタリー映画。
総勢32名のサーファーが登場し、人はなぜ波を追いかけ、それに乗るのか。
この極めて素朴な質問に答える。