ハワイで人気のレストラン、Zippy's(ジッピーズ)

オアフ島内をドライブしていると、いろんな場所で見かける「Zippy's(ジッピーズ)」の看板。

ワイキキエリアのみで遊んでいると見かける機会が少ないかもしれません。

しかし少し遠出をしてワイキキから離れると、いろんな場所でZippy's(ジッピーズ)を発見できます。

Zippy's(ジッピーズ)はオアフ島に20店舗以上あるローカルに大人気のローカル・ファミリーレストラン。

ほとんどの店舗が年中無休の24時間営業で、レストランコーナーとテイクアウト・カウンターに分かれています。

ところで、この大人気レストランの「Zippy's」ですが、実はオアフ島以外にはお店がないのです(正確に言うと、かつては無かったのです)。

Zippy's(ジッピーズ)はここハワイで45年以上の歴史があり、ローカルに絶大なる支持を得ているにも関わらず、なぜ他の島に出店していないのだろうと疑問に思った方もいたはず。

オアフ島以外に出店しない、または出来ない理由があるのでしょうか。

とくにオアフ島に次いで人口の多いハワイ島に出店しない理由とは何なのでしょうか?

とくにハワイ島に出店しない理由、それはハワイ島には「Cafe100」があるからなのです。

Cafe100はロコモコで大変有名なお店で、近年では日本人観光客にも人気が出始めています。

チャールズ・ヒガとリチャード・ミヤシロ

「Zippy's(ジッピーズ)」の創業者は、日系2世のCharles Higa(チャールズ・ヒガ)という方。

また「Cafe100」の創業者も同じく日系2世のRichard Miyashiro(リチャード・ミヤシロ)。

ともに沖縄出身のオキナワン(沖縄出身の日系人をオキナワンと呼んでいました)。

そしてこの二人、同郷の日系2世という関係だけではなく、第二次世界大戦中に日系人部隊である第100歩兵大隊に配属されていました。

第2次世界大戦の際、日系2世の人達は「所詮お前らは日本人だろう」とアメリカ人から差別を受けていました。

日系2世なので、当然彼らはハワイ生まれ。

アメリカ・ハワイに生まれ育った彼らにしてみると、アメリカ人でありながら日本人の裏切り者のような扱いはとても辛いことです。

仲間からそんな差別を受けながらも、日系2世達は両親の祖国である日本を相手に戦争をしなければならなかったのです。

厳しい戦火をくぐり抜け生き残った二人には、現代人の私達には想像の出来ない思いがあった事でしょう。

Zippy's(ジッピーズ)とCafe100の友情物語

終戦後、ハワイへ戻った両名はレストランを開業します。

Charles Higa(チャールズ・ヒガ)はオアフ島で「Zippy's(ジッピーズ)」を創業。

一方のRichard Miyashiro(リチャード・ミヤシロ)はハワイ島で「Cafe100」を創業します。

「Zippy's(ジッピーズ)」はオアフ島で大成功を収めて、店舗数を伸ばしていきます。

オアフ島にたくさんの店舗を出店し、「いよいよ他島にも出店するのでは!」という勢いでした。

周囲の人達もチャールズ・ヒガに対して、「他島もふくめて、もっともっと店舗数を増やした方が良い!」とアドバイスをしてくるようになりました。

しかし創業者のCharles Higa(チャールズ・ヒガ)はCafe100のRichard Miyashiro(リチャード・ミヤシロ)のことを思い出し、こう言ったそうなのです。

「大事な戦友のいるハワイ島には店を出さない」

彼らの友情からくる、Charles Higa(チャールズ・ヒガ)の信念により結局ハワイ島には出店をしなかったのです。

彼らの私達には想像出来ないほどの熱い友情は、私達日本人にとっての誇りです。

<補足データ>
1)現在ジッピーズは、ハワイ島やマウイ島にも出店をしています。
2)Cafe100の店名の由来は、第100歩兵大隊から来ています。